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これからチェロをはじめる人のための

チェロ講座

まえがき
 実際のコンサートの高まりを録音によってすべて伝えることが難しいように、インターネットホームページによって伝えられることは、限りがあります。しかしすべてのチェロを弾いてみたいと思っておられる方が、チェリストのたくさんいる都会に住んでいるわけではありません。これから楽器を弾いてみようと思う方々の何らかの助けになれば幸いです。
椅子選び
チェロを弾くにはまず、椅子を用意します。ひじ掛けのない、なるべく座る面が平らで後ろへの傾斜のないものを選びます。高さは自分のひざの高さくらいのもの、ピアノ用の高さ調整のできるものや低めの椅子でも雑誌や堅い座布団等で調節しても構いません。低すぎる椅子は後ろに重心がかかり腰に負担をかけてしまいます。ぜひよい椅子を探して下さい。
楽器の持ち方
チェロの底からネジや差込み式の脚をエンドピンといいます。これを自分に合った長さに調節します。
脚を開き左ひざ、右のひざの内側そして胸の三点で楽器を支える。糸巻がちょうど耳の近くにくる。
弓の持ち方
親指は毛箱のコーナーに、人さし指は弓を上から押さえつけるように、中指は弓の毛と金具の半々、薬指は毛箱のカーブの位置、小指は弓の丸い象眼の上辺りに置く。
松脂の塗り方
松脂は全体にいき渡るように、まんべんなく塗る。塗りすぎるとガリガリという雑音が多くなるので適当に、毎日練習するとしても2〜3日に一般で十分。私の場合は薄めが好きなので、一週間に一回程度です。
弓の毛替え
馬の尻尾の毛も人間同様、顕微鏡で見るとざらざらとした層になっています。ここに松脂が良くのり、それに引掛って弦が振動して、音が出ます。当然長く使っているとこれがすり減ってつるつるになってくるので、きめの細かい良い音が出なくなってきます。中には「何年も替えてないけど、音は出るよ」という人はいます。確かに松脂がついてますから音は出るのですが、どうしても音質が悪くなってきます。まだ音質にこだわらない初心者の場合はあまり気にならないでしょうが、ある程度になってくると、2ヶ月程度でも張替えたくなってきます。
弦はいつ替えるの?
基本的には切れるまでは使えます。弦は芯の部分に金属を巻きつけた二重構造になっています。芯の部分は物によって金属の場合と羊の腸の繊維の場合があり、湿気や温度変化、それから手から出る汗の酸によって錆びたり腐食したりします。ですから切れる前でも良く振動できなくなるので音の輝きがなくなってきたり、音が出にくくなってきます。また新しい弦が一概に良いとも言えず、羊の腸の繊維を使っているガット弦の場合、最初の数日は弦が張力によって伸びるため、どんどん音が下がるため、五分おきに調弦しないといけないくらいです。これがコンサートの直前に張替えたりするとほんと悲惨です。これを防止するには、一度張って安定した弦を予備の弦としてもっておきます。しかし、チェロの弦の場合ほとんどが金属の芯の弦ですので、この場合多少伸びることがあっても、ガット弦に比べると格段に伸びは少ないのでそれほど神経質になる必要はありません。しかしどの弦であっても張替え後すぐより、しばらく弾き込んだほうがよい音が出てくるものです。ですからたいていプロの演奏家達は経験から弦が安定して良く鳴る時期を計算に入れて弦を替えています。
弦の種類は何が良い?
ヤーガー、プリム、スピロコワ、ピラストロ等が一応有名でたくさんの人に使われていますがその中にも固め、柔らかめ、中間等や同じメーカーで使っている材質のちがうもの等、たくさんの種類があります。ウィーンフィルハーモニーを中心としたオーストリアでは多くの人たちが、ドミナントを使っています。使っている材料の比重によって弦の太さも変わってくるので大抵は同じ種類の弦を4本張ったほうが太さや重音を弾いたときのバランスがよい場合が多いです。しかし楽器の特性上チェロはたくさんのヴォルフ(倍音同士がぶつかり合っておこるハウリング現象)があり、ちなみに名器といわれるものほど倍音が多くこの現象が起こりやすいのですが、種類の違ったものを組み合わせることで楽器の特質を補うこともあり、飽くなき探求心でいろいろ実験を繰り返します。
演奏後は・・・。
弓は必ず緩めること。これは自然繊維ですから張りっぱなしだと良く伸びます。特に梅雨時など顕著です。
また、安い弓では張りっぱなしにしたために弓の竿の部分のカーブがなくなってしまったケースも多々あります。
弦は緩めません。きちんと調整され、魂柱(楽器の内側の空洞に立っている、おもて板の振動を裏板へ伝えている柱)がきちんと立っている楽器の場合、楽器は弦が張られた状態で調整されています。この張りがある状態が維持されていないとよい音が出てくれません。


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