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更新日2008年 2月 11日 月曜日

演奏資料


2007年5月28日 東京文化会館(小) 18:30開演
新版解釈による ベートーヴェンチェロソナタ全曲
 この度2007年5月28日(月)夜6時30分より、上野の東京文化会館にて、リサイタルをいたします。
2004年にベレンライター社よりベートーヴェンチェロソナタの改訂版が出版されました。
1998年ロンドン・ハーロー/東京・津田ホール、1999年東京文化会館小ホールでの演奏はヘンレ版を使用しました。今回の改訂で思いのほか改訂箇所が多いのでびっくりしました。また、これまでの改訂の道筋もしっかりと説明されている、よりベートーヴェンのオリジナルに近づいた大変素晴らしい楽譜です。

 今回の演奏、すなわち新版解釈による演奏とは…。

 楽譜とは音という空間にある目に見えないエネルギーを紙の上に投影した影のようなもので、その輪郭をなぞっていくだけでもその影としての生き物が空間に現れてきますが、その本来あるべき姿まで行こうという試みには、作曲家の持つ同じ想像力、そして、作曲技法の代わりに演奏技法、そして多くの演奏体験が必要です。
 すなわちベートーヴェンの意図がどこにあったのか、その意図が自分と共感しているのかを、新版の楽譜によるひとフレーズごとに検証し表現していくこと。今もてる力の全力であたらねばならないと痛感します。

 2007年春                  チェリスト 小 澤 洋 介


ベーレンライター新版に接して 小澤 洋介

これは想像以上だ...。」と真新しい楽譜を手にして僕は思った。ベーレンライター出版社のベートーヴェン・チェロソナタの新版は、ピアノ譜を兼ねる総譜(スコア)とチェロのためのパート譜、ここまでは通常通りだがもう一冊、67ページに及ぶ新版にあたっての注釈本まで付いていたのだ。開いてみると中にはベートーヴェンの自筆譜のコピーや図解や譜例やら、そしてびっしりの英文...、それは全37ページのチェロパート譜よりも厚く、編纂者が費やした膨大な時間とこの作品に対する愛情をうかがわせるものだった。

この楽譜を手にする少し前、ロンドンのピアニスト・ティムから「新版が出版されたぞ。」との電話があり、やっと暇を見つけて買いに出たのだ。今までティムとベートーヴェンのチェロソナタ全5曲に取り組んで約10年、東京とロンドンで3回演奏している。その最後が1999年である。「この新版を勉強して、またやるぞ。」と思ったその時が、今から1年半ほど前のことだった。

ドイツ語は別として日常会話程度の英語力の僕は、さすがにこの英文に苦労した。この注釈本だけ眺めても、まあ出典(ソナタ5曲分!)に関する部分はわかるとして、各楽章につき50箇所以上もの説明書きを理解するのはあまりにも難儀だ。その点、英国人ティムと落ち着いてリハーサルできるのは非常にありがたい。ロンドンの彼の居間でのひいてみる、注釈についてディスカッションする、この繰返しという至福の日々を過ごした(稀にティムですらよくわからない難しい箇所もあった!)。個別でなく一冊まるまる5曲まんべんなくやるので、全体像もつかみやすい。彼とは長年にわたる共通の解釈が出来ているので、このソナタ集をそこから出発できるのも効率が良い。

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ベートーヴェンチェロソナタの聴きどころ

ベートーヴェンのチェロソナタは全5曲。チェロソナタの最高峰の一つである、第3番(37才)をはさみ、25才と45才に書かれた2つの連作という大きな3つのかたまりは、ベートーヴェンの前期、中期、後期の典型的性格を有する。

 ベートーヴェンの連作は、力強さと優しさ、希望と過酷な運命、天国と地獄を同じキャンバスの上に表現する。若さゆえに表現し尽くすのに連作が必要だった作品5。自由自在の表現が可能だからこそ、1曲にすべてが凝縮された作品69。新たなる境地のとば口で、その可能性を書付けた連作、作品102。その中にいつも共通して流れている武骨とも聴こえる音楽から、すべての本質に迫ろうとするベートーヴェンを垣間見ることが出来る。

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ベートーヴェンチェロソナタ全曲コンサートが
弦楽器専門誌「サラサーテ」2007年7/8月号に紹介されました。
「音楽の友」2007年8月号にコンサートレビューが載りました。

以上のコピーです。ご覧下さい。